薬剤の適正使用について
ポリファーマシーとは
ポリファーマシーとは、複数を意味する「ポリ」と調剤を意味する「ファーマシー」を合わせた言葉です。単に服用する薬の数が多いことではなく、多くの薬を服用しているために副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなったりしている状態を言います。
ポリファーマシーが起こる原因
複数の病気を持ち、複数の医療機関を受診することで、処方される薬の種類が増えたり、処方薬全体の把握や管理が難しくなり、同じ成分の薬が重複して処方されたりすることで、薬の数が増えてきます。
加齢や病気などで肝臓や腎臓の働きが弱くなり、薬を分解したり、体の外に排泄したりするのに時間がかかるようになります。また、薬の数が増えると、薬同士が影響し合い、薬が効きすぎてしまったり、効かなかったり、副作用が出やすくなったりすることがあります。
ポリファーマシーを予防・解消するためには
- 勝手に薬をやめたり、減らしたりせず、かかりつけの医師や薬剤師に相談する。
- お薬手帳を1冊にまとめる。自分のアレルギーや副作用、薬以外で毎日飲んでいる健康食品やサプリメントの情報なども記入しておく。
- 薬が追加されたり変更したときは、いつもと違う症状がないか注意しておく。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
【厚生労働省】ポリファーマシーに対する啓発資材の活用について
セルフメディケーションとは
セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」(WHOの定義)です。
セルフメディケーションの実践方法
- 普段の自分の健康状態を把握することが大切です。毎年健康診断を受けたり、毎日体温・体重・血圧を測るようにしましょう。
- 適度な運動やバランスの良い食事、十分な睡眠・休息を心がけましょう。
- 軽度な身体の不調を手当するために、市販薬(OTC医薬品※)を使用したり、十分な休養をとりましょう。症状の改善がみられない場合は医療機関を受診するなど、適宜判断しましょう。
- かかりつけの薬局をつくりましょう。薬剤師から自分の体質や症状に合った市販薬を教えてもらえたり、お薬手帳を活用して服用中のお薬との飲み合わせを確認してもらえます。
※OTC医薬品…薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方せん無しに購入できる医薬品。
OTCはOver The Counter(オーバー・ザ・カウンター)の略で、カウンター越しにお薬を販売するかたちに由来しています。
セルフメディケーション税制について
詳しくは下記サイトをご覧ください。
【厚生労働省】 セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について
リフィル処方箋とは
リフィル処方箋とは、主に慢性疾患などで症状が安定している患者について、医師が認めた場合、一定期間・一定回数(最大3回まで)であれば、医師の診察を受けずに薬局で薬をもらえる処方箋のことです。
患者にとっては、通院負担や再診料が軽減できるメリットがあります。
リフィル処方箋の使い方
【1回目】
交付日から4日以内に薬局で調剤してもらいます。調剤後は薬局からリフィル処方箋(原本)の返却がありますので、紛失しないよう保管しましょう。
【2回目以降】
調剤予定日の前後7日以内にリフィル処方箋を薬局に持っていき、薬を受け取ります。医師の診察なしで薬を受け取るので、薬剤師による服薬状況や副作用の確認が重要となります。症状の変化や気になる点は薬剤師に相談しながら、同一の薬局で調剤してもらうことを推奨します。
※リフィル処方箋には「リフィル可」欄に医師のチェックが入っていなければ利用できません。
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更新日:2023年07月27日