かなん環境マイスターれんげ畑の成長日記
かなん環境マイスターは正式名称を「地球温暖化防止推進員」といい、自然観察や四季折々の環境イベントを実施し、地球温暖化を防止する対策を拡く皆さまに知っていただく活動を行っているボランティア団体です。
今回は、かなん環境マイスターの自然環境保全活動の一環として、実際に田んぼにれんげの種をまきました。そこで、れんげが環境に与える良い影響の情報発信と共に、れんげの成長記録を掲載していきます。
はじめに
れんげは、マメ科ゲンゲ属の植物で、田んぼや野原などに春になるとピンクや紫のかわいい花を咲かせます。
田んぼで見られるれんげは、実は勝手に生えてきたものではなく、農家さんが天然の肥料として植えたものです。れんげは根に共生する根粒菌の働きで空気中の窒素を集める働きがあり、天然の肥料となります。これをれんげ農法といい、化学肥料の使用量を減らすことができます。
れんげ農法と環境
化学肥料の削減と土壌・水質保全
化学肥料の使用を減らすことができるので、化学肥料の土壌、河川及び地下水への流出がなくなり、土壌、水質保全につながります。
炭素貯留
れんげは「光合成」をして、空気中の二酸化炭素(CO2)を吸い込み、酸素を出します。空気中の二酸化炭素を減らすだけでなく、肥料として土にすき込むことで、ため込んだ炭素を土壌に蓄積し、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を地中内に固定化する役割を果たしています。
エネルギー消費の抑制
化学肥料の製造や輸送には多くのエネルギーが消費されています。化学肥料の削減は、これらのエネルギー消費を抑え、化石燃料への依存度を低減する効果があります。
3月18日 まだ、芽は出ていませんでした!
4月中旬頃から5月上旬に花を咲かせるれんげですが、寒い日が多いこの時期はまだ芽は出ていませんでした。
これからの成長が楽しみです。

3月31日 少しずつ芽が出始めてました!
少しずつ芽が出始め、これからの成長に期待です。

4月8日 花が少しずつ咲き始めています!
4月に入り、れんげの花も咲き始めました。
これからどんどん花を咲かせてくれることでしょう。


4月14日 4月も中旬になり満開に近づいて来ました!
ほとんど満開状態となり見頃になって来ました。
満開になるのが楽しみです。

令和7年4月22日 満開になりました!


れんげの花から蜜や花粉を集めに、ミツバチがたくさん集まっていました。(2枚目の写真にミツバチがいるよ、探してみよう。)
これからしぼみ切って田んぼの栄養になる役割を担ってくれるとことでしょう。
令和7年5月1日 れんげの花が枯れ始めました
レンゲソウの受粉が終わり、細長い豆の形をしたさやが出来てきています。
この後、れんげは田んぼにすき込まれ、農作物の栄養となります。


令和7年5月8日 すき込みが終わり栄養満点の農地が完成しました
ゴールデンウィーク中に、れんげのすき込みが完了しました。
このまましばらく置くと、れんげが分解され農作物の肥料となります。

最後に
これまで、れんげが肥料になるまで成長日記として紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
春になると田んぼ一面に咲き誇るれんげ畑は、美しい景観を作り出すだけではなく、持続可能な農業と地球環境を守り、豊かな生態系を育むための知恵が詰まった農法です。
毎年、河南町のあちらこちらで、れんげ畑を見ることができます。
れんげ畑を見かけたら、「きれい」と感動すると伴に、この記事を思い出していただき、私たちができる環境保全について考えてみてください。
この日記の担当者として、れんげについて調べているうちに、自分自身の生活と環境とのかかわりについて考えるようになりました。環境保全という大きな課題について、一人では小さなことしかできないですが、たくさんの人がそれぞれできる事を少しずつすることで、大きな環境保全につながるのではないかと思います。
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更新日:2025年06月09日