川の底が赤く濁っていて、油のようなものが浮いている?…正体は鉄バクテリアでした!

更新日:2022年09月30日

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馬谷地区から、地区内を流れている水路の底が赤く濁っていて、油のようなものが浮いているとの情報が入りました。
現場を確認したところ、地下水が流れ出る小さな池があり、その池の一部と少し下流の水路で赤いものが沈澱しており、流れの悪いところで水面にキラキラと光る油のようなものが浮いているのを確認できました。水自体は透明でした。

水面に油のようなものが浮いているように見える池の写真
水路の底が赤褐色になっている写真

この水路の水質検査をしましたが、測定した全ての項目で環境基準値をクリアーする結果が出ました。
また、赤い沈殿物と油のようなものは「鉄バクテリア」という細菌が生成する沈殿物と皮膜である可能性が高いことがわかりました。

鉄バクテリアとは…

水溶性の二価の鉄イオンを酸化する際のエネルギーを得て生活している微生物で、土壌の中に広く存在しています。
二価の鉄イオンを酸化し、酸化第二鉄が生成されると、水面に油のような皮膜を形成したり、赤褐色の沈殿物を生成します。

油と皮膜を見分けるポイント

  1. 臭いをかいでみる → 鉄バクテリアによる皮膜なら油の臭いはしない
  2. 膜を触ってみる → 鉄バクテリアによる皮膜なら触れると割れる
水面に油のように見える鉄バクテリアが形成した皮膜が細かく割れている写真

馬谷地区の油のような膜を触ってみると、写真のように細かく割れてしまい修復されませんでした。また、油のような臭いもしませんでした。
この結果からこの油のような膜は鉄バクテリアが形成した皮膜であると考えられます。
鉄バクテリアも沈殿物も、自然環境中に存在する程度なら無害です。水中の鉄分を沈殿させて除くことができるという性質から、浄水場などでの水の除鉄に鉄バクテリアが利用されている所もあります。

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