クビアカツヤカミキリに注意!~ウメ・モモ・サクラなどの樹木を食害し枯死させます~
クビアカツヤカミキリは、平成30年1月15日から「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」に基づく特定外来生物に指定されています。そのため、飼養(飼育)や保管、輸入、販売、譲り渡し、野外へ放つことが禁止されています。
クビアカツヤカミキリの発生状況
平成24年(2012年)に愛知県で発見されてから、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、大阪府、徳島県で確認されました。
大阪府では、大阪狭山市、堺市、富田林市、羽曳野市、河内長野市で確認されています。
町でも、平成29年(2017年)から一部の地区で発生が確認されました。

クビアカツヤカミキリの特性や生態
成虫の体長は3~4センチメートルで、全体は光沢がある黒色で、首の周りだけが赤くなっています。
成虫は、ウメやモモ、カキ、サクラなどのバラ科の樹木に卵を産み付けます。
産み付けられた卵は、10日ほどで孵化(ふか)して幼虫となり、幼虫は、樹木内部を食い荒らしながら、2~3年かけて成長し、5~8月ごろに成虫となって、卵を幹や主枝の割れ目に産み付けます。
幼虫が入り込んだ樹木からは、大量のうどん状のフラス(幼虫のフンと木くずが混ざったもの)が排出され、被害が進むと、枝が枯れ落ちたり、樹木自体が倒れる恐れがあります。

クビアカツヤカミキリからの被害を食い止めるためには
ご家庭の庭木などでフラスを見つけたり、成虫を見つけた場合は
幼虫が潜んでいる食入孔のフラスを長い針金等でかき出してから、千枚通しや針金で中の幼虫を刺殺するか、市販されている薬剤(ロビンフッドやキンチョールE、ベニカカミキリムシエアゾールなど)のノズルが付いている殺虫剤で幼虫に直接届くように噴射する。
フラスをきれいにかき出さないと、薬剤が幼虫まで届かないため、殺虫できません。
また、成虫を見つけた場合は、捕まえて虫かごに入れて飼ったり、保管することはせず、その場で踏みつぶしたり、殺虫剤をかけて殺虫してください。
防除ネットを巻く場合は、樹木自体にネット(目合い4~5ミリメートル)を2重に巻き付けて、幼虫が成虫となっても、他の木に飛び立たないようにし、ネット内で成虫を見つけた場合は、たたきつぶすなどして殺虫してください。

詳しい方法などは、独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所のホームページに掲載されています「クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書(暫定版)」をご覧ください。
大阪のサクラとモモを外来生物からみんなで守ろう!「クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書」を改訂しました(独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所のサイト)
町では、被害があった一部樹木について、薬剤注入やネットの巻き付けなどの対策を行い、被害拡大の防除に努めています。


詳しいお問い合わせ
外来生物法・特定外来生物に関すること
- 環境省近畿地方環境事務所 環境共生課 電話番号:06-4792-0706
- 大阪府環境農林水産部みどり推進室みどり企画課 電話番号:06-6210-9557
- 大阪府南河内農と緑の総合事務所みどり環境課 電話番号:0721-25-1131
農地や果樹園での被害に関すること
- 大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ 電話番号:072-957-0520
- 河南町まち創造部農林商工観光課 電話番号:0721-93-2500
この記事に関するお問い合わせ先
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大阪府南河内郡河南町大字白木1359番地の6
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更新日:2022年09月30日