農作業中の熱中症に注意!

更新日:2022年10月18日

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 農作業中の熱中症による死亡事故は日中の最高気温が30℃を超える日が多い7~8月に多い傾向がありますが、5~6月頃であってもビニールハウス内等において死亡事故が発生しています。

次の点に注意して、事故防止を徹底してください。

夏の農作業で心がけること

  1. 日中の気温の高い時間帯を外して作業を行いましょう
     特に70歳以上の人は、のどの渇きや気温の上昇を感じづらくなるので、高温時の作業は極力避けましょう。
  2. 作業前・作業中の水分補給、こまめな休憩をとりましょう
    •  のどが渇いていなくても20分おきに休憩し、毎回コップ1~2杯以上を目安に水分補給しましょう。
    •  足がつったり、筋肉がピクピクする症状がみられたら、0.1~0.2%程度の食塩水(1リットルの水に1~2グラムの食塩)、スポーツ飲料、塩分補給用タブレットを摂取しましょう。
       市販品を摂取する際は、必ず成分表示をチェックし、適切な量を摂取してください。
    •  休憩時は、日陰等の涼しい場所で休憩し、作業着を脱ぎ、手足を露出して体温を下げましょう。
  3. 熱中症予防グッズを活用しましょう
     屋外では帽子、吸汗速乾性素材の衣服、屋内では送風機やスポットクーラーなどを活用しましょう。
  4. 単独作業を避けましょう
     作業は2人以上で行うか、時間を決めて水分・塩分補給の声かけを行うなど、定期的に異常がないか確認し合うようにしましょう。
  5. 高温多湿の環境を避けましょう
    •  暑さ指数(WBGT)計、温度計、湿度計で作業環境を確認しましょう。
    •  作業場所には、日よけを設ける等できるだけ日陰で作業をするようにしましょう。
    •  特にビニールハウス等の施設内は風通しが悪く、早い時期、早い時間から暑さ指数(WBGT)が高くなるため、風通しを良くしたり断熱材を活用しましょう。

農作業と暑さ指数について

 暑さ指数(WBGT)は、暑さの厳しさを示す指標です。
 高ければ高いほど、熱中症になりやすくなります。熱中症対策を行う場合、気温よりも暑さ指数を見るようにしましょう。

農作業と暑さ指数の詳細
身体作業強度 作業の例 暑さ指数(WBGT)
基準値
安静 安静 33
(暑さに慣れていない人は32)
軽作業
  • 楽な座位、立位、軽い手作業(書く、簿記など)
  • 手及び腕の作業(点検、組み立てや軽い材料の区分け)
  • 腕と足の作業(普通の状態での乗り物の運転、足のスイッチやペダルの操作)
30
(暑さに慣れていない人は29)
中程度の作業
  • トラクターや重機の操作、草むしり、果物や野菜を摘む
  • 軽量な荷車や手押し車を押したり引いたりする
28
(暑さに慣れていない人は26)
激しい作業
  • シャベルを使う、草刈り、掘る、のこぎりをひく
  • 重い荷物の荷車や手押し車を押したり引いたりする
25
(暑さに慣れていない人は22)
極めて激しい作業 激しくシャベルを使ったり掘ったりする、斧をふるう、階段を登る、走る 23
(暑さに慣れていない人は18)

熱中症が疑われる場合の処置

1.暑い環境で体調不良の症状がみられたら、すぐに作業を中断しましょう

 代表的な症状は以下のとおりですが、熱中症には特徴的な症状がなく、「暑い環境での体調不良」は全て熱中症の可能性があります。

熱中症_症状(手足がしびれる、冷たい めまい、吐き気がする ズキンズキンとする頭痛がある 汗をかかない、体が熱い 意識の障害がある 体がだるい まっすぐに歩けない)男性が熱中症の症状があらわれているイラスト

2.応急処置を行いましょう

  •  涼しい環境へ避難しましょう。
  •  服をゆるめて風通しをよくしましょう。
  •  水をかけたり、扇いだりして体を冷やしましょう。
  •  水分・塩分を補給しましょう。

3.病院で手当を受けましょう

 意識がない場合、自力で水が飲めない場合、応急処置を行っても症状がよくならない場合は、すぐに病院で手当を受けるようにしてください。

日常生活で心がけること

1.暑くなる前に、熱中症に負けない体作りをしておきましょう

  •  暑さに慣れるため、毎日30分くらいの歩く習慣をつけましょう。
  •  暑さに強くなる食べ物を積極的にとりましょう(ビタミンB1を含む豚肉や卵、カリウムを含むほうれん草やバナナ、クエン酸を含む梅干しやパイナップルなどが効果的です)。

2.暑くなってきたら、日々の体調管理に一段と気を付けるようにしましょう

 高血圧症・糖尿病等の持病や、睡眠不足・前日の飲酒・朝食の未摂取等は熱中症の発生に影響を与えます。

  •  朝食は作業前に欠かさず食べましょう。
  •  睡眠はしっかりとりましょう。
  •  お酒はほどほどにしましょう(気づかないうちに脱水します)。
  •  体調不良のときは翌日の作業内容の変更などを検討しましょう。

熱中症予防のための新たな情報発信「熱中症警戒アラート」について

 「熱中症警戒アラート」とは、環境省・気象庁が新たに提供する、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報です。熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日夕方または当日早朝に都道府県ごとに発表されます。

 発表されている日には、外出を控える、エアコンを使用する等の、熱中症の予防行動を積極的にとりましょう。

 詳しい情報は、環境省ホームページや気象庁ホームページをご覧ください(このページの下にリンクがあります)。

この記事に関するお問い合わせ先

まち創造部 農林商工観光課
〒585-8585
大阪府南河内郡河南町大字白木1359番地の6
電話番号:0721-93-2500(内線:261・262・263)
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