猫の飼育について
近年、「猫が庭に入ってきて困る」、「鳴き声がうるさい」、「糞尿で困っている」などの苦情が寄せられています。
これらの問題は、無責任な飼い主が猫を捨てたり、野良猫に餌だけを与えた結果、子猫が産まれて増えてしまったり、飼い猫の外飼いに起因していますが、飼い主の気配りと責任のある飼養で改善できます。
飼い主の無責任な飼養は、近隣住民に迷惑をかけるばかりでなく、猫にとっても大変不幸なことです。
責任のある飼い方を
- 室内飼養に努めましょう。
- 飼養管理できる頭数にしましょう。
- 健康管理をして、飼養場所は常に清潔にしましょう。
- 迷い猫になった時に飼い主がわかるように、マイクロチップや名札をつけましょう。
- 飼えない子猫が産まれないように、不妊去勢手術をしましょう。
- 最後まで責任を持って飼いましょう。
室内飼養のすすめ
猫は特定の休息場所で1日の大半を過ごすため、室内での飼養が可能です。室内飼養にはたくさんの利点があるため、近年、愛猫家の間では主流になってきています。
室内飼養の利点
- 室外の猫との接触が避けられるので、室外の猫から感染症をうつされたり、ケガをさせられる心配がない。
- 交通事故にあう心配がない。
- 行方不明や盗難にあう心配がない。
- 知らないうちに妊娠したり、させているなどの心配がない。
- 近所に迷惑をかける必要がない。
- TNR活動で誤って捕獲される心配がない。
不妊去勢手術について
猫は年に2~4回の出産が可能で、1回の出産で4~5匹の子猫を産みます。かわいいからといって、飼えない子猫を産ませることは飼い主として無責任です。飼えない子猫が産まれないように不妊去勢手術をしましょう。不妊去勢手術には次のような利点があります。
メス
- 発情期のストレスから解放され、鳴き声が少なくなる。
- メス特有の病気(子宮蓄膿症など)にかからなくなる。
- 出産がないため、体力の消耗が少なくなります。
オス
- 発情期にメスを求めて放浪しなくなり、鳴き声が少なくなる。
- メスをめぐるケンカがなくなる。
- 尿かけ(スプレー行為)がなくなる。
猫を10頭以上飼養している方へ
多数の猫を飼うことによって、十分な世話ができなくなったり、結果的に動物の虐待につながることもあります。
大阪府ではこのような事態を未然に防ぎ、人と動物が共生できる社会を実現するため、1つの場所で犬及び猫を合わせて10頭以上飼われている飼い主に、平成26年7月1日から大阪府への届出が義務付けられました。なお、義務付けられた届出をせず、又は虚偽の届出をした人は5万円以下の過料を課せられることがありますので、ご注意ください。
詳細については、大阪府のホームページをご覧ください。
捨て猫の禁止
捨てられた猫は、人に危害を加えたり、周辺住民とのトラブルの原因になります。飼い主の都合で捨てられた猫にとっても大変不幸なことですので、飼い主は終生責任を持って飼いましょう。
猫は室内で飼うと20歳くらいまで生きる場合があります。飼い主が病気やケガ、急な引っ越しなどで万が一飼えなくなった場合に、代わりに猫の面倒を見てもらえる人の確保について、普段から考えておきましょう。
動物を捨てる行為は法律によって罰せられます。
(動物の愛護及び管理に関する法律)
第44条第3項 愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。
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更新日:2022年09月30日